柏島生物図鑑

ルリホシスズメダイ

学名　　　　Plectroglyphidodon lacrymatus
和名　　　　ルリホシスズメダイ
体長　　　　２ｃｍ
撮影地　　柏島後浜　５ｍ
撮影者　　松野

このスズメダイは英名がJewel damselと言われることもあり、幼魚期の輝きは
まさに宝石のようです。
その反動で、大人を見るとがっかりすること間違いなし！のスズメダイです。
熱帯種であり、柏島では季節来遊魚ですが、8月を越えたあたりから急に
どこのポイントでも見られるようになります。
ただ、ありがたいことに（？？）成魚の姿は見たことがありません。

それにしても本当に宝石のようですね～！！

ミスジスズメダイ

学名　　　Chrysiptera tricincta
和名 　 　ミズジスズメダイ
体長　　　　３ｃｍ
撮影地　　柏島　後浜２５ｍ
撮影者　　松野

このスズメダイほど地味なのにファンが多いスズメダイも居ないでしょう・・・。
特に小さい時は腹びれがうっすら青白く、綺麗です。
ミスジリュウキュウスズメダイによく似ていますが、まず生息環境が全然違うこと
（このスズメダイはハゼなどが生息するような砂底域なのに対し、
ミスジリュウキュウはサンゴの中などと違う）
それと、形態的には第二番目の帯が腹びれまで達しないことで見分けられます。

結構シャイでびっくりすると石や死サンゴの下に入って出てこなくなったりするので
撮影には結構根気がいることもあります。

ナガシメベニハゼ

学名　　　　Trimma kudoi
和名 　 ナガシメベニハゼ
体長　　　　３ｃｍ
撮影地　　柏島　後浜２０ｍ
撮影者　　松野

日本のハゼのベニハゼ属の１種の１２です。
ずっとこの「ナガシメ」というのが俗称で呼ばれていて、そのまま正式和名となりました。
ナガシメベニハゼと呼ばれるまでは「３秒ベニハゼ」なんて呼ばれるほど、カメラを構えたら
３秒で引っ込むといわれていましたが、根気よく待っているとすぐに出てきてくれます。
目の模様の綺麗さが魅力ですね～。
また、４０ｍより下の個体は全体的にもっと派手な感じがしたり、錦江湾で見られるタイプは
若干違うような気がする・・とも言われていて、個体さがかなりあるようです。
柏島では２０ｍ台から見られることもあり、綺麗だし、大好きなベニハゼです。

イレズミハゼ属の一種の２

学名　　　　Priolepis sp.2
和名 　　　イレズミハゼ属の一種の２
体長　　　　３ｃｍ　　
撮影地　　柏島　後浜８ｍ
撮影者　　松野

この種はフトスジイレズミハゼやベンケイハゼ、コクテンベンケイハゼとほぼ同じような
場所に生息しています。
コクテンベンケイハゼとの違いは尾鰭上縁に黒色横斑がなく、第一背びれに黒斑がある
ことでベンケイハゼとも区別できるとされています。
ただ、ベンケイハゼ、コクテンベンケイハゼのように大きい個体を観察されたことがなく
小さい個体が多いので、どちらかの幼魚ではないか、という見解もあるらしいです。
実際、他の地域ではずっと一個体を確認すると第一背びれの黒斑が消えて
ベンケイハゼになったという報告もあるらしいが、定かではないようです。

柏島では大きくなる前に巣穴を変えてしまうことが多いので、なんとも言えないのが
現状です。
今後の研究が必要ですね。

オヨギベニハゼ

学名　　　　Trimma taylori
和名　　 　オヨギベニハゼ
体長　　　　２ｃｍ
撮影地　　大月町
撮影者　　松野

柏島では、あまり見かけないので珍しい種か？と思っていたのですが
亀裂や大きな穴の入り口付近をよく見ると、やや稀に見られることがわかりました。
日本のハゼに載っているこの種は第一背びれの二棘が伸長する・・・のですが、
柏島では、まだこの伸長している個体を見ていません。
オスメスの違いなのでしょうか？それとも別種？？？
もう少し観察してみたいです。

イレズミハゼ属の一種

学名　　　Priolepis sp　　　
和名 　　　イレズミハゼ属の一種
体長　　　　３ｃｍ
撮影地　　柏島　後浜３０ｍ
撮影者　　松野

ここ何年か柏島の後浜の同じような場所でずっと出ている種です。
インドネシアの図鑑に載っている「オレンジコンビクトゴビー」という種にそっくりですが
それには「背びれに黒い斑紋があるのが特徴」と書いてありますが、
この柏島で見つかった個体には見当たりません。
もしかしたら、新種？の可能性も・・・。
居なくなっても忘れたころに出てくるし、すごく小さい個体も見られたりするので
比較的生息している可能性があります。

ただいま、調査中です・・・

ペガススベニハゼ

学名　　　Trimma flammeum
和名　　　ペガススベニハゼ
体長　　　３ｃｍ
撮影地　　勤崎５ｍ
撮影者　　松野　

柏島では浅～いちょっと広めの穴の中の奥の方に生息しています。
８ｍより深いところではまだ見たことがありません。
オオメハゼや他のオキナワベニハゼなどとすごくよく似ているので見分けがつきにくいですが、
両目から吻部にかけての模様がなく、体高が少し低いのが特徴。
浅いのでじっくり撮れるからちょっと嬉しいベニハゼです。